お米を美味しく炊くために欠かせない工程が「浸水」です。
浸水はお米の芯までしっかりと水を吸わせることで、ふっくらとした炊き上がりを実現します。
一般的な浸水時間の目安は30分〜1時間で、季節や気温によって調整することが大切です。
夏場など気温が高い時期は30分程度で十分吸水しますが、冬場や気温が低いときは1時間以上の浸水が理想的です。
冷たい水ではお米がなかなか吸水しないため、常温の水を使うのがポイントです。
浸水時間が短すぎるとお米の中心部に水が届かず、芯が残ったような炊き上がりになってしまいます。
逆に長く浸けすぎると、お米がふやけて食感が悪くなることもありますので注意が必要です。
無洗米を使う場合でも浸水は必要で通常のお米と同様の時間をかけて吸水させることで、ふっくらしたご飯になります。
浸水後はしっかり水を切ってから炊くことで、余分なぬか臭さも防げます。
美味しいお米を炊き上げるには適切な浸水時間の確保が欠かせない工程であり、このひと手間が炊き上がりに大きな差を生みます。